心電図異常
心電図とは
心電図は、心臓が規則的に拍動しているかどうかを評価するための検査です。人間の心臓は1日に約10万回拍動しますが、その間に何の問題もなくても不規則な拍動が見られることがあります。しかし、高血圧や糖尿病といった生活習慣病、ストレス、疲労などが原因で不規則な状態を放置すると、心不全や心筋梗塞などの深刻な疾患を引き起こす可能性があります。
心電図検査は定期的な健康診断の一環として頻繁に実施されますが、一般的には手首や足首、胸部に電極を装着する12誘導心電図が用いられます。検査中は、電極を貼り付ける際に冷たさを感じることがあります。
この検査により、心臓の電気的な変化を記録し、心臓の拡張や収縮といった動きを確認することができます。結果として、不整脈、心肥大、心膜炎、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)などの循環器系の病気の可能性を評価します。検査にかかる時間は約3~5分です。
中学生・高校生の検診での心電図異常を指摘された患者さんの精査もご相談ください。異常が見つかった場合は、心臓超音波検査(心エコー)など、さらなる詳細な検査が必要となります。